こんにちは。いなば動物病院の川田です。
先日、名古屋で開催された「日本獣医エキゾチック動物学会の2025夏季セミナー」に参加して来ました。今回のテーマは「エキゾチック動物の救急疾患への対処~ウサギ、鳥、小型哺乳類編~」です。
当院ではインコ類/オウム類などの鳥、フェレット、ウサギ・モルモット・チンチラ・ハムスター・デグーなどのげっ歯類など、多くのエキゾチック動物の診察を行っていますので、今回のテーマはとても興味深い有意義なセミナーとなりました。
救急疾患は熱中症・低体温・外傷・貧血・低血糖・けいれん・発作・心疾患・呼吸器疾患など多様にあって、それぞれに対しての対処方法も当然変わりますが、やはり重要なのは「動物への観察力」と改めて感じます。救急症状があるエキゾチック動物の場合、多くの状況で不用意に触ったり、検査を進めることで、動物にストレスが加わり、更なる状態の悪化が起きてしまうことは十分起こりえます。
ですから、普段の診察でも十分に気をつけていることですが、「検査を進めて病気の診断を付けたい」「診断して適切な治療をしてあげたい」と思ってはいるものの、検査によって動物の状態が悪くなるのは絶対に避けたいことです。なので、状態の把握によって検査よりもまずは試験的に治療・投薬を開始することは割とよくあります。
今後も来院した動物の症状の危険度はもちろん、時には飼い主さんも気づいていない危険性の高い症状の動物に対する観察力・判断力をさらに磨いて行きたいと思います。

いなば動物病院
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休診日 木曜日
